専門学校でドローン空撮を学ぶ〜その後

しばらく掲載をしていなかった経専音楽放送芸術専門学校の講義ですが。久々に・・・

今回は彼らが仕事でも使う機会があるであろうDJIファントム4プロを使っての実習。果たして学生たちは・・・

専門学校でドローン空撮を学ぶ第4回目

これまで座学。実技の初期段階の模様をお伝えして来ました。一部の学生たちは今年の秋、ドローンライセンスを取得する予定です。その資格取得に向け、試験項目と関連する練習を始めました。

それはセンサーオフでのホバリング

 

 

 

 

なぜホバリングなのか? そして学生たちはうまく出来たのか?

ホバリングがドローンライセンスの試験項目にある理由

ホバリングは空中で静止することを言います。DJIのドローンの場合は通常、センサーオンのPモードで飛行させます。その場合、ホバリングはドローンの頭のいいセンサーたちのお陰でドローン本体がやってくれます。つまり操縦者は何もしなくても安定したホバリングが出来ます。

ですので、多くの人はホバリングを練習する必要がないと考えがちです。しかし、ドローンで仕事をして行くとPモードに頼っていては仕事になりません。これまで建物検査、住宅屋根上検査、屋内イベント撮影、PV撮影などを行って来ましたが、Pモードがまともに信頼できたケースはありませんでした。

私の実体験から断言できます。Pモードは限定的なシチュエーションでしか使えません。

狭所地での業務。撮影被写体との距離が近接している場合。建物壁面近くなどの風の向きが頻繁に変化する環境などではPモードはあてにできません。本当に繊細な操作が要求されます。1時間ほど作業するとぐったりになるほどの集中力も必要です。

その時に必要な操縦技能がホバリングというわけです。私が講師を務めるJUIDAではセンサーなし状態で2m以内でホバリングできるようになることを目指します。またドローンの向きを正面、左右、対面でも同じ精度のホバリングの試験があります。現場ではもっと精度が求められるシチュエーションがあると思うので実際は1mを目指した方がいいでしょう。

ドローンのライセンスを発行するということは、ドローンを業務使用する最低基準の技量を持っていることを証明するということ。Pモードで済んでしまう業務ばかりではないのでセンサーなしのAモードでの技量が求められるってことです。

すでにドローンでお仕事をされているのであればAモード・ドローン全ての向き・1m以内にとどまる。という条件で30秒以上ホバリングできるか試してみてください。多くの人が思っているよりも出来ないハズ。もちろん出来ていれば技術的には高いレベルです。ぜひもっと上を目指してスキルを磨いていくといいんではないでしょうか?

学生たちはうまくでホバリングができたのか?

センサーを切ったとしても大抵の人がすぐできるようになるのが「正面のホバリング」。ですがドローンの向きが変わっただけで一気に難しくなるのが「ホバリング」です。

ファントム4を使ったAモードでの実質初回となる今回は「正面のホバリング」と「左向きのホバリング」を体験・練習してもらいました。

正面のホバリングではほとんど練習なしで学生全員が試験合格クリアレベル達成。

次にドローンを左向きに

正面ではうまく出来ていた学生たち。左向きになっただけで留まっていられる範囲が大きくなってしまいました。このレベルでも試験には合格できるレベルではあります。ですが他の試験項目を含めると何か起きた時に制御できなくなるレベル。ドローンで撮影をしていると屋外にしても屋内にしても風の向きは刻々と変わります。その変化に冷静に確実に対応するにはもっと高い精度が必要になるワケです。

まとめ

何が言いたいかというと。センサーオフのAモードではホバリングは決して簡単な技術ではないということです。向きが変わっただけでその難しさは何倍にも。JUIDA認定スクールの受講者さんでも最初から全方向できる方はほとんどいません(ラジコンを含め飛行経験が豊富な方は別ですよ)。またその人それぞれ得意不得意があります。右はいいのに、左がうまくできないということですね。また対面はみなさん苦労します(笑)。不測の風が吹こうものなら基準外に出てしまう人が多いです。

でも考えてみてください。「現実は予測を上回る」。これはどの仕事でも当てはまる原則といってもいいですよね。だからこそ「現実を乗り越えるスキル」が必要です。難しい仕事の依頼があったなら「何か方法があるはずだ」と問いながら仕事をし続ける。それがプロフェッショナルだと思いませんか。そのためには切れるカードをたくさん持っていた方がいい。そして必要な準備は全てしておくべきです。だからこそホバリングで精度の高い操縦技術を身に付けることを侮って欲しくないのです。下手より上手いに越したことはないのですから。

あともう一つ知って欲しいことは「基準」です。ドローンを業務に使うために求められる「基準」です。その基準を自分が満たしているかをまず知ること。出来ていないなら練習してスキルを高める。出来ているならその基準を超える能力を目指すこと。それがカードを増やすことになりますし、ドローンでの業務に備えてできる準備の一つです。そんなことを改めて感じた講義でした。

あなたはドローンの仕事に求められる知識基準・技術基準をクリアしていますか? なるべく多くのシチュエーションで対応できるカードをたくさん持っていますか? あなたのレベルを知りカードを増やしたいならコチラ

(JUIDA認定講師 松永和仁)

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